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この節では、マニュアル中で使用される用語を解説します。用語は簡単に解説され、特に用語になじみがない方のために書かれています。The Terminology section pertaining to "引数フォーマット"章に含まれる専門用語の節では、4D Internet Commands共通の引数フォーマットについて説明しています。
NIC: "Network Information Center"。インターネットは誰か特定の団体により統制されているものではありません。中央管理団体がなければ、利用や発展が管理されているわけでもありません。しかし、ドメイン名やIPアドレスなど、一つの管理団体によってなされるべき基本的な管理の必要性は依然として存在します。NICはこのような管理タスクを行うグループです。
RFC: "Request for Comments."。4D Internet Commandsの大部分はインターネット通信を処理するために定義された標準仕様に従っています。インターネットで使用される標準のメソッド、定義、およびプロトコルはRFCとして知られるドキュメントで定義されます。Appendix D, 追加情報... にはRFCドキュメントが参照可能ないくつかのWebサイトが紹介されています。4D Internet Commandsを使用すれば、これらのドキュメントを参照する必要はほとんどありませんが、独自のローレベルなTCP`ルーチンを開発する場合、これらに慣れる必要があります。
TCP/IPアドレス、ホスト名、およびドメイン名: IPアドレスは世界のどこかにある特定のマシンへの参照です。IPアドレスはピリオドで区切られた4つの数字を含む文字列です (例 "207.94.15.3")。それぞれの数字部分は 0から255までを指定できます。数学的な計算を行うことで、IPアドレスを倍長整数値に変換することができます。このドキュメントではこの倍長整数値をip_LongIntとして参照します。
団体がコンピュータをインターネットに接続するためには、それらのIPアドレスがネットワーク上の他のマシンと重複しないようにしなければなりません。団体は彼らのネットワークをNICに登録し、ドメイン名を取得します。ドメイン名はインターネットアドレスを記憶しやすくする方法を提供します。ドメイン名はDomain Name System (DNS) により数値アドレス(Internet Protocol [IP] numbers) に変換されます。この仕組みにより、より読みやすい"www.4D.com" や "ftp.4D.com"などの利用が可能となります。
ドメイン名 = "4D.com"
ホスト名 (コンピュータ名) | = | IP address | = | ip_LongInt |
"www.4D.com" | = | "207.94.15.3" | = | -815919357 |
ホスト名とIPアドレスの対応はDNS (Domain Name System) として知られるデータベースに格納されています。DNSはお互いにドメイン名リストの変更や追加などの情報をやり取りします。TCP/IPコントロールパネルでは、すべてのドメイン名を解決するためにコンピュータが参照するDNSを指定します。
すべてのドメイン名は対応するIPアドレスを持つことを理解することが重要です。しかしすべてのIPアドレスが対応するドメイン名を持つわけではありません。また"jsmith@4D.com"のような"メールアドレス"は特定のコンピュータやIPアドレスを指し示すわけでもありません。メールアドレスは、"4D.com"を解析して得られるIPアドレスにより、配送先を指定します。メールはPOP3サーバに配送され、そのサーバは自身のユーザ "jsmith"のメールを保持します。
ドメイン名: ドメイン名はインターネット上のコンピュータを特定あるいは検索するために使用されるアドレスです。ドメイン名を使用すれば、インターネットアドレスを覚えやすい文字列のまま使用できます。ドメイン名はDomain Name System (DNS) により、数値のインターネットアドレス (Internet Protocol [IP] numbers) に変換されます。ドメイン名は階層的であり、ドメイン名が使用するエンティティタイプに関する情報を伝達します。ドメイン名は単にドメインを表すラベルであり、全体的なドメイン名前空間のサブセットです。階層中同じレベルのドメイン名はユニークでなければなりません。たとえば階層のトップレベルにcomは唯一つしか存在できず、階層の次レベルに4D.com も唯一つしか存在できません。あなたの組織名が"CompanyName"である場合、ドメイン名"CompanyName.com"を登録し、メールアドレス"UserName@CompanyName.com"を持つことができます。あなたの顧客はWebブラウザで"www.companyName.com"にアクセスして、組織のWebサイトにアクセスできます。
Domain Name System (DNS): ドメイン名をInternet Protocol (IP) アドレス変換するために使用される、公開されたデータベース。ドメイン名は人間にとって覚えやすく、またIPアドレスはインターネット上でコンピュータがお互いを見つけるために使用されます。ドメイン名を扱う管理者は、このデータベースの特定の部分を管理し、そのデータはインターネット上の他のユーザやコンピュータで利用可能となります。
エンコーディング: エンコーディングとは、同じ文字セットをサポートしないかもしれない他のコンピュータにファイルを送信するために、ファイルを別のフォーマットに変換することです。もっとも一般的なエンコーディングはbinary-hexadecimal (Binhex) です。Binhexエンコーディングはメッセージに追加する添付のデフォルトエンコーディングです。エンコーディングは元のファイルよりも大きなファイルを生成しますが、データフォークやリソースフォーク、Finder情報などを文字ファイルに変換できます。4D Internet CommandsはBinhex、Base64、AppleSingle、AppleDouble、UUEncode、そしてMacBinaryなど一般的なエンコーディング方法をサポートします。
暗号化: 暗号化はメッセージの内容を読めなくするために使用されます。メッセージはPGPなどの外部プログラムを使用して暗号化し、メッセージのプライバシーを確保します。暗号化されたメッセージを読むためには、解読しなければなりません。4D Internet Commandsには暗号化の機能は用意されていません。
圧縮: 圧縮はファイルが使用する容量を減らすために使用されます。ファイルを圧縮するには、Stuffit Deluxe?やCompact Pro?、WinZip?などのアプリケーションを使用します。圧縮されたファイルを解凍するには、専用のアプリケーションを使用します。ファイルを圧縮アプリケーションで圧縮すると、多くの場合元のファイル名に特定の拡張子が付加されます。以下に圧縮アプリケーションと、対応する一般的な拡張子を示します。
Filename.SIT - Stuffitアプリケーション
Filename.CPT - Compact Proアプリケーション
Filename.DD - Disk Doublerアプリケーション
Filename.ZIP - Winzipアプリケーション
Filename.SEA - 自己解凍アーカイブ。このファイルはMacintoshの独立したアプリケーションで、解凍のためのコードが含まれており、ユーザがダブルクリックすると、自分自身を解凍します。この追加のコードのため、自己解凍アーカイブはFilename.SITやFilename.CPTで圧縮された場合に比べ、ファイルサイズが大きくなります。しかし解凍時、ユーザは専用の解凍アプリケーションを必要としないため、エンドユーザにとって利点があります。
圧縮した後でも転送の際には、マシンからマシンに正しくファイルが転送されることを確実にするために、エンコーディングが必要であることに注目してください。