version 6.8.1 (Modified)
IT_SetProxy (protocol; proxyKind; proxyHostName; proxyPort; proxyUserID) --> 整数
引数 | Type | 説明 | |
protocol | 整数 | --> | 1 = FTP; 2 = SMTP; 3 = POP3; 4 = IMAP |
proxyKind | 整数 | --> | 0 = なし; 1 = SOCKS |
proxyHostName | 文字列 | --> | SOCKS Proxyホストのホスト名またはIPアドレス |
proxyPort | 整数 | --> | 接続に使用するProxyポート |
proxyUserID | テキスト | --> | SOCKSのユーザID |
戻り値 | 整数 | エラーコード |
説明
IT_SetProxy コマンドを使用すると、SOCKSホスト (SOCKS Proxy) を通して、指定したプロトコルのリクエストを送信できるようになります。イントラネットの接続するだけの場合、SOCKSホストを通して通信する必要はないでしょう。しかしこれはすべて組織のファイウォールの設定に依存します。IT_SetProxyによる設定はインタープロセススコープを持っていて、すべての4Dプロセスで、指定したプロトコルによる通信に影響します。
Note: SOCKSは、組織のネットワークでクライアントからのリクエストを受け入れ、インターネットに転送するためにProxyサーバが使用するプロトコルです。ワークステーションがファイアウォールの内側にあり、インターネット上の情報にアクセスしたい場合、SOCKSホストはリクエストを受信し、そのリクエストを転送して、情報をクライアントアプリケーションに返します。
protocol には、リクエストを指定したSOCKS Proxyホストを経由させるプロトコルを指定します。1はFTPを、2はSMTP、3はPOP3、4はIMAPプロトコルを示します。
proxyKind は、指定したプロトコルのリクエストがSOCKS Proxyホストを経由すべきかどうかを指定する整数値です。1を渡すと、指定したプロトコルのすべてのリクエストは、指定したSOCKSホストを経由します。0を渡すと指定したプロトコルのリクエストはSOCKSホストを経由しません。
proxyHostName はSOCKS Proxyホストのホスト名またはIPアドレスです。
proxyPort には、指定したプロトコルがSOCKS Proxyホストとの通信に使用するポート番号を渡します。
proxyUserID にはユーザを特定するテキスト値を渡します。ユーザIDはネットワーク管理者によって与えられます。proxyUserID が空の文字列の場合もあります。
例題
以下のメソッドでは、すべてのFTP接続は指定したSOCKS Proxyホストを経由します。
$err:=IT_SetProxy (1;1;$proxyAdd;$proxyPort;"") `FTP SOCKS Proxy $err:=FTP_Login ("ftp.4d.com";"anonymous";dbody@aol.com";$ftpID) $err:=FTP_GetFileInfo ($ftpID;$vpath;$vsize;$vmodDate) $err:=FTP_Receive ($ftpID;$vpath;"";0) $err:=FTP_Logout ($ftpID)
Note: 簡単にするために、この例題ではエラーチェックを行っていません。
以下の文はSOCKS Proxyホストを経由したFTP接続の転送を停止します。
$err:=IT_SetProxy (1;0;$proxyAdd;$proxyPort;"")
参照